あの夏、ぼくたちは大人になった。

 

でも、ぼくたちは大人になっても憶えているよ、

あの少年の日の夏のできごとを。

輝く太陽の下、

たしかに君がいて、ぼくがいた。

沖縄の海は、みんなわかっている・・・・

戦争で犠牲になった子どもたちへの鎮魂の祈りや今を生きる子どもたち、かつて子どもだった大人たちへのエールを込めた言葉のないファンタジー。

 

ぼくたちの冒険はいつものようにはじまった。

 

だけど、その朝はいつもとちょっとちがっていた。ささいなことで喧嘩した。悪い夢をいくつもみた。

気がついたら、戦争の真っ最中だ。ぼくたちはおばけになった。

そして、ぼくたちは大人になった。あの日のように星も輝きはじめた。